経鼻内視鏡について

2012-04-22

平成20年10月から経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)も使用することになりました。
これまでの鼻からの内視鏡は口からの内視鏡に比べ、画像にきめ細かさや明るさ、などで画像的に明らかに劣っており、最終の精密検査となる内視鏡としては不充分なものでした。
今回使用するN2(正確にはFTSEG-530N2)は従来の経口内視鏡(口からの胃カメラ)の性能にかなり近づいたものです。
ただし、すべての人が鼻からの内視鏡に適しているとは言えません。
当院では経口、経鼻を使い分けさらに鎮痛剤(軽い麻酔)を使うことにより、より苦痛の少ない内視鏡検査をめざしています。

当院の経鼻内視鏡は1本約350万円もする、FICE対応の現在市販品の中では最高級種です。
それでも当院の細径 経口内視鏡より明らかに画像が落ちます。
細部(数mm)は明確には見えません。私が所属する「日本内視鏡学会」でも、人間ドック等のスクリーニング検査には適合しますが、「精密内視鏡検査」には適合しないと判断しています。従って当院では、患者さん本人がどうしてもという希望がない限り、経鼻内視鏡の現実を説明し、使用しない方針です。
胃癌・食道癌の見落としが将来のその方にとって、取り返しのつかない事態になることを懸念します。
(平成24年4月22日)


院長より皆様へ