PETやMRIなど最近の様々な画像診断システムの進歩には著しいものがあります。
それは、内視鏡の世界でも例外ではありません。
その一つが分光内視鏡画像処理(FICE)です。
これは400nm~700nmの可視光(知覚する事が出来る光)を色の3原色成分に分けて、従来の内視鏡とは別の画像を見る装置です。この装置のおかげで従来の内視鏡のみでは見えにくかった癌の存在や、拡がりを比較的容易に認識する事が可能になりました。
ただし、癌の存在を最初に疑うのは分光画像ではなく、実際に内視鏡を行っている医師の存在診断(判断)です。この存在診断があってこそ、始めて分光内視鏡画像処理(FICE)の力が発揮されることになります。
当院は第一線の医療機関の一員として、経鼻上部消化管内視鏡、経口上部消化管内視鏡、下部消化管(大腸)内視鏡に、FICE対応の最新機種を導入しました。
(平成21年6月)